ShinE
新映像文化研究会

　会場はユナイテッドシネマ豊洲、作品は「ベイマックス」です。

　ここで映画館に一つ物申したいので失礼。
　「上映スケジュールの公開と同時に予約開始するのはやめてください！」
　こちらがスケジュールを立てる間もなく席が埋まっていっちゃうんですよね。参加者にはご迷惑おかけしてすみませんでした。

　さて、で、観たんですが、4DXの紹介映像がピークだった（カホチ談）！　うん同意。上映前にこの↓映像が流れるんですけどこれが楽しかった。



　4DXは映画というよりアトラクション！　ラーメン屋入ったらカレーが出てきた！　そんな感じです。話に集中するのは無理ですね！　どんなに世界観に入り込もうとしても耳をふーってされたり背中をツンツンされたら集中できませんよそりゃ。くすぐったいもんッ！　ざっくり感想言うとこんなもんです。くすぐったい。

　では4DXの特殊演出を個別にみていこうと思います。

【揺れ】
　これはいい！　カメラの上下の首振りに合わせての動きがとても効果的だと思いました。ゆっくりゆりかごのように揺れるときも心地好かったです。ただ駆動音が少し気になりました。気にならない人は気にならないんだろうなというくらい小さなゥウィーーンなんですが、僕は気になってしまいました。無音のシリアスシーンでは揺らさないほうがいいです。あと想像以上にガッツリ揺れました。座席の頭を柔らかくしてほしかったです、思わず抱きしめたくなるくらいに。がっくがっく揺れてちょっと痛かったです。

【水しぶき、雨】
　不快にならない適切な量だと思いましたがあかみねさんは多いと感じたようです。

【風】
　疾走感がとっても増します！　素晴らしい！

【煙】
　しょぼいです。

【匂い】
　「匂いする？」「うーん、するかなぁ」ってくらいです。匂いのバリエーションも少なめ。腐らせたり汚したりしないで食べ物の匂いが再現できるようになるといいですね。調香師の仕事の幅が広がっていいんじゃないでしょうか。期待です。事故の1つ前のシーン、兄弟が会話をするところでなんか空気変わったような気がしたんですがあれは匂いの効果なんでしょうか。草と水の匂いがして心地良かったです。風が入って映画館の外の空気が入ってきたからかもしれません。

【フラッシュ】
　これいいね！　普通だと映画で真っ白の画面を作ってもその光で客席が浮かび上がっちゃうんですがこれはちゃんと視界が白で埋め尽くされます。目が順応するまでの一瞬ですがなかなかいい効果になると思います。

【シャボン玉】
　シャボン玉です笑

【耳元の風と背中ドン】
　耳をフ～ってされて肩甲骨の裏をツンってされました。ちょっと使われるくらいなら「びっくりしたー」って笑って許せるんですが「うざい小学生かッ！？」って突っ込みたくなるくらいしつこかったです。これのせいで映画に集中できなかったと言っても過言じゃないです。家のテレビで映画に見入っていたら不意に母親から話しかけられて「ちょっと今いいところだったのにー！」っていう感覚に近いです。せっかく映画の世界にのめり込んでいてもこれで現実に引き戻されてしまいました。残念。

　こんな感じです。普通につくった映画をそのまま4DXにするとちょっと無理が起きるようです。あと4DXの効果設定にもよりますね。僕がつくった映画なら絶対自分に設定させろって言うくらいには大事だと思います。
　これシアター数はたぶんそんなに増えないとは思いますが、客足は一定数保つと思います。今はもういいかなと思っている僕ですがしばらくしたらまた行きたいと思い始めるんだろうなと想像できるそんな楽しさがあります。
　どんな作品で4DXが効果的に使えるかを考えるとやはり紹介映像でもあるようなカーチェイスものに行き付きますね。あとの相性はだいたい3Dと同じです。ディザスターものや宇宙SF、CGファンタジー、CGアニメでしょう。地平線が見えるようなショットで風に吹かれて揺らされると空中遊泳しているようでかなり心地良いです！　富士飛行社（富士山を下に眺めながら風に吹かれて揺らされて空中遊泳しているような気分を味わえる富士急ハイランドの新アトラクション）に乗りたいですね！　たぶんこれと似ているんだと思います。やっぱり4DXはアトラクションなんです。「上映中はお静かにしなくていいです」ってアナウンスがあった方が絶対楽しい！　よくよく考えれば、あれだけどったんばったんしているのに約100人が誰も声を出さないってすごく異常です。さすが日本人とでも言うべきでしょうか。そして同じことを考えるのは僕だけではないのです。なんと過去、他の4DX劇場では「パシフィック・リム」の爆音上映会が行われたそうです。爆音上映会とはなにか。コスプレOKおしゃべりOKてか叫ぶのOKという上映会です。絶叫上映会やチアリング上映会（サイリウムOK）とも言います。爆音絶叫上映ならロックフェス、チアリング上映ならアイドルライブ並に盛り上がることもあるそうです。それもう絶対楽しい！　ベイマックス本編より4DXの紹介映像の方が盛り上がったのも、その段階ではまだみんなリアクションをとっていたというのも理由だと思います。びっくりしたらびっくりしたと伝えたい。それが人の性ですし、その感覚が大勢と確実に共有されるわけで、アトラクションの楽しさってそういうところにあるんだと思います。遊園地に1人で行こうとはなかなか思いませんよね。何はともあれ、豊洲でも爆音上映会やってくれーってことです。　
　余談ですが、3Dがとても効果的だった映画は「トイ・ストーリー3」「ゼロ・グラビティ」だと思います。ここでその理由は書きません。いや書きたいんですよ？　でもね、僕は学生なのですよ。書きたくもないレポートを書かなきゃならないというバカげた大学制度に乗っかってしまっているものですから、こんな記事を書く前にそれを処理せにゃならんわけです。悔しいですね！　アニメや映画のレポートで単位が出るならいくらでも書くのに！
お馴染みの脱線が発生しかけましたが、さすがに単位優先なのでもう終わらせます！

　4DXは映画というよりアトラクション！　ラーメン屋で出てくるカレー！　「今それ求めてねぇよ！」ってときもあれば「これ意外とやみ付きになる！」ってときもあるでしょう。まずはとにかく行ってみるべし！　新しい体験が君を待っている！



　決まった！　終わり！



もつ