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こんにちは。
阿佐ヶ谷の本屋で「わたしの宇宙」という漫画を購入しました。
作家は「実力派若手」の野田彩子さん。
20141021-190038.jpg

みなさん漫画とか読んでて登場人物たちがこちらに話しかけてきたりする演出を
見たことあるでしょうか。いわゆるメタ構造と呼ばれるやつです。
キャラクターたちが自らの事を漫画のキャラクターだと知っていて、応募はこの
住所だ~とか、人気投票よろしくな!とかって、あるじゃないですか。
でも、次ページからの本編では、何事もなく「キャラクター」として生活を始める。

この漫画もメタ構造を取り入れた演出を使います。
全編にわたって!!!!

最初から最後まで、徹底的にキャラクターたちは文字どおり読者と対話します。
漫画の中のキャラクターとして、「俺たちを覗くお前は誰だ!」といった具合に。

ここまで読んで
「ああ、また新人が突飛なことして注目されようとしてるよ」とか、
「どうせ出落ちだろ~」とかね
思ってるでしょう(決めつけ)。僕も思いましたよ!「実力派」(笑)って!

でもこの人本当に「実力派」でした。
漫画の内容をいくつかの要点でまとめると

①(くどいが)メタフィクションな世界観を持っていて
②いわゆる「学園もの」の漫画のベタや演出をうまく踏襲していながら
③読者を常に(常に!)キャラクター側の視線に晒しつつ
④メタ構造の持つきわめて冷徹なある意味「当然」過ぎる考えのもと
⑤最終的に作者の、ひいては‘漫画好き”(物語好き)たちの変態性をこれ以上ない
ほど突き詰めてめちゃめちゃ肯定的なメッセージをキャラクターにも読者にも、
描いている作者自身にも投げかける

というね!


丁度脚本描いたり漫画描いたりしてる人の多いこの団体なら
共感してくれる人いると思って紹介しました。

思わずお見事!と言いたくなりました(バスの中で)。



追記
こんな漫画描いたらこの人もうこの先漫画描けないんじゃないか?って
思うんですけど、でも漫画を知り尽くしていなきゃこんな漫画描けないん
でね。とにかくこの人普通に漫画的な笑いとかもケロッとやれたりして、
要するに天才なんでこの先も注目だと思います。
2014/10/21(火) 18:55 いちごの部屋♡ PERMALINK COM(0)
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