『ぼくを探しに』（ATTILA MARCEL）を見ました（クリックで公式サイト）
監督はあの！『ベルヴィル•ランデブー』『イリュージョニスト』で有名な
シルヴァン・ショメ今の世界のアニメ界で5本の指には入るであろう人です
そんなショメ氏（高畑勲風）が初めて長編実写映画に挑んだのが本作です
『ぼくを探しに』でしたが、ショメ氏らしく
毒もあり、シニカルで、お洒落で、音楽も良くて…
と実写になっても
ショメ氏はショメ氏でしたね（高畑勲の引用）
まぁ僕個人としてはやっぱりアニメが見たいなぁという感じもしましたが
とても面白かったですよ
登場人物がほとんど性格に難ありというのも良いですね
ホドロフスキーの『リアリティのダンス』はホドロフスキーの嫌〜な幼年期の記憶を
映画にしちゃってそれを受け入れるようにした（ザックリ）
映画でしたが『ぼくを探しに』もテーマ的に似てると思いました
ところでで見てて思ったのが話の中で
キリスト教的なモチーフが多くね？
ということです
今日、明日と部屋の片付けをして帰省の準備をしなくちゃ行けないので調べ不足で何も確信的なことは言えないし
あやふやでまとまってないと思いますが
そこはしがない大学生の文章ということで
ふふん、と鼻で笑いながらでも見てください
まず主人公のポールは33歳で一応ピアニストということで
この辺は公式のストーリーとかを呼んだ方が良いと思うんですが
ポールは2歳の時に両親が亡くなって
そこから喋らなくなったんですよ
それでいかにもショメらしい2人のおばさんに育てられたわけです
ポールはコンクールを目指してますが、33歳なので
若手部門ではラストチャンスということが言われていました
そしてマダム・プルーストというおばさんに出会い
多分
合法なハーブティーとマドレーヌ？で
赤ちゃんのころの記憶に遡り「ぼくを探しに」行くわけです（目的はお母さんだけど）
33歳というのはキリストが死んだ年齢で
その年で自分探しをするというのは多分関係あると思います
ポールの部屋の中にはキリストの像があったけど
マダム・プルーストが落としちゃって（死んだ？）
くまのぬいぐるみに替えられてましたしね
他にもポールの記憶の中でお父さんがポール（PAUL）を
「パウロ」と呼ぶシーンがあります
これは言わずもがな
あいつのことでしょう
だからどうなんだってのが分からないのが僕の残念なところなんですが
かなり印象的に間違えるので関係ありそう…
そして映画のラストの台詞があって
これは映画の話的にとてもうまい台詞なんですが
この台詞は
多分関係あると思うんですよね…
だから二重でうまいのかなと…
更にですよ
ポールのお母さんの名前は
アニタ（ちなみにかなり可愛かった）アニタというのは語源がギリシア語で「（私は）育てる、養育する」という意味で
キリストのお母さん（聖マリア）のお母さんの（キリストのおばあちゃん）
聖アンナに関連した名前だそうです（
知恵袋に載ってました）
ということはですよ
やはり最後の台詞は
そういうことなんじゃないかと（曖昧でさーせん）
他にもですね
中国人の女の子が出てきて（この人もショメのアニメに出てきそうな顔）ポールに
「あなた童貞？わたし処女なの」
と明らかに距離の詰め方を誤ったことを言うんですが
多分これも関係あると思うんですよ（適当）
後はマダム・プルーストは仏教徒であったり
なんか宗教的な
何かしらのメッセージがありそうなんですよね
それが何かはちょっと勉強不足で分かんないです（汗ぼくが見落としているだけかもしれないですけど
ショメの作品でこんなにキリスト教を思わせることって無かったし
僕も見ててこれキリスト教っぺぇーと割りと分かって
多分解釈出来たらかなり深い作品なんじゃないかと思いました
盲目の老人が出てきたりポールが喋れない設定は
ショメらしくもある一方なんか関係ありそうじゃん？（
そればっかり）
まぁかなり曖昧でザックリしてましたが
海外の映画ってキリスト教とか聖書の教養があれば
もっと面白いんだろうなーってのがたくさんあるので
地道に勉強したいなーと思いました
『ぼくを探しに』ですが
キリストとか関係なくてもちゃんと面白いですよ
ミステリーの要素もあって
後半は特に結構怒濤の展開をちゃんと着地させたりと
さすが
ショメ氏だなーと思ったので
是非気になる人は見てみたらいかがでしょか
でも今度はアニメがみたいですねー
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