この前の土曜日にトリガー舛本和也さんの講演に行きました。
内容はまあ、アニメ好きじゃないと微塵も楽しくないだろうなという感じがしました。(当然だけど)
でもさすが天下の(?)トリガーの制作だなと感じたのは、聴衆からどんな質問が来ても
食い気味に応対していい答えを返すんですね。正直「今その質問する意味ある?」って質問が八割だったと僕は思うんですけど、舛本さんが答えると価値のあるものになるんです。
あとはパワーポイントで舛本さんご自身の自己紹介があったのですが、これの作り方は
大学教授にも参考にしてほしいですね。まあなんというか、キルラキル調と言いますか、
必要なことは「戦!衣!喪!失!」って感じでッババーーーンと出して、あとは
作画とテンションで何とかする、というか、伝わりにくいですけど、
大学教授のパワーポイントみて、授業聞いて、「あれ?これパワーポイントコピーして配りゃ、
今日の授業いらなかったじゃん」みたいなことあるじゃないですか。そういうやつは大体しゃべりも
つまらないんですよ。舛本さんのはその逆でしたね。退屈しませんでした。
あとリトルウィッチアカデミアの話題がありました。
詳しくは書きませんけど僕が思うにあのアニメって、企画に助けられた部分が結構あると思うんです。
つまりアニメミライっていう新人養成の企画だから良かった。逆を言えばアニメミライの企画
の性質を利用してるところが秀逸というか。
だってお話の内容が、才能なくて勢いだけで夢を追いかけてる子供が、
なんかよくわからない火事場のクソ力的なものを発揮して巨大な敵を倒すっていう
浮遊した筋書なんですよ。
突っ込みどころはかなりあるんですけど、それがアニメーターっていうふわふわした
職業に親和性があるというか、ああいう勢いだけの主人公が活躍するストーリーを、
若手アニメーターがすごくかっこいい作画で仕上げてきたら、「おおアニメミライって、というか
アニメーターってなんかすげえ」って思うじゃないですか。つまりシナリオのご都合主義が
むしろ強みに見える(見えなくもない)。だからリトルウィッチは僕は好きなんですけど。
もしも新作が出るんだとしたら、そのアドバンテージが消えるわけですからね。
同じベクトルで作ったらただのアニオタ用の作品になってしまうと思いますね。
でもそれは製作者側もわかってると思います。
この文をトリガーの人が見たら、「言われなくてもわかってるわ!」って感じでしょうね。
今から勉強しようって時にお母さんに「勉強しなさい!」って言われたらむかつくしね。
でもお母さんは子供のためを思って言ってるんですよね。
苺
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