スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。

どうも、もつです。

劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』」(錦織敦史)をみてきました。気になるところもありますが概ね良い仕上がりだと思います。
アイドル群像もののTVアニメシリーズの続編です。

以下ネタバレに気を付けてください。

簡単な話の流れ

765プロのアイドル総参加のアリーナライブ決定! スクール生(アイドル見習い)のバックダンサーを取り入れよう! 今回は春香がリーダー!

合宿!

スクール生ら「なんだ彼奴らの体力は……。儂らも精進せねば!

スクール生の可奈、春香に対し「私がアイドルになろうと思ったきっかけは、天海(春香)先輩なんです!」

合宿最終日にプロデューサー(以下「P」)「ライブ終わったらハリウッドに研修しに行きます」

765アイドル泣き、「ライブ成功させよう」

スクール生ら、場慣れのために765プロのミニライブに参加するが失敗。スクール生の可奈「また頑張ろう!」。別のスクール生「いや失敗したのあんたが原因じゃん」

(´;ω;`)可奈引きこもる

春香が電話で何やかんやと説得を試みるが失敗

765プロとスクール生全員で可奈を迎えに行く

春香が何やかんや説得してライブ会場の下見に連れてく

そこで春香が何やかんや説得してやる気を出させる(ちなみに直接原因を作ったスクール生とも和解)

ライブ

P渡米
お察しの通り「何やかんや」のところが見どころなので是非劇場でご確認を

まずは気になるとこから!

[ 後半のぐだり ]
ひたすらに話を重くするのはよくありませんね。作ってる側としては意味を持たせて話を重くしてるんでしょうけど、その意図がいまいち伝わってこなかったのが残念。どうせ重くするなら何かこう監督の思う社会の上下関係の在り方のような社会的メッセージを隠し味に入れても良かったと思います。そして、それがちゃんとできて許されるくらいの条件は整っていたと思います。後輩(アイドル見習い)がいて上司(プロデューサー)がいて、ある意味美味しいポジションに春香はいるのですから。

[ プロデューサーが空気 ]
これはもう意図的だってわかるんですけど、僕としては活躍してほしかった(上述の通り)!!
ただ、個人的な好みを抜きにしてもちょっと不思議ですね。アイドル(春香)とPの信頼関係ってのとアイドルのPからの独立ってのを表すためにPがあんまりちょっかいを出さなかったんでしょうけど、それにしてももう少しわかりやすく示してほしかったなーと。折角TVシリーズでPがアイドルに「ほう・れん・そう」と教えるシーンがあったのに活きてない気がします。
あと、信頼関係を描くのはよろしいと思いますけど、わざわざ独立を強調する必要があったのか?
そりゃPがハリウッド行っちゃうし……って思うかもしれませんが、ならPをハリウッドに行かせる意味は?ってなるんです。
おそらく独立を描くことによって信頼関係を強調しようとしたのかもしれませんが成功したとは言えないでしょう。
もう1シーンでもPと春香の会話があったのなら、また違う評価だったかもしれません。


気になるところって言うより好き嫌いの話になってしまったような気がします。汗
続いて良かったところ。上に挙げたこと以外は大方良いので特に良かったところです!

[ 作画とライブ ]
オープニングのアレはお約束ですね。是非劇場で確認してください。気合入ってます。
問題はライブシーンです。なんですかあれは!? 描いた人の脳味噌どうなってるのか開いて覗きたい!!
人を動かせるアニメーターは沢山いるしいてもおかしくないと思うんですけど、人とカメラを同時に動かせるのはさすがに頭おかしいよ!!
それもあんな複雑な動き……。CGを下に敷いて描いたと言ってください! いやそうなんでしょう! そうでなければ人間離れしてます!
たぶん描いている人の頭の中では彼女たちが踊っていてその周りを自由に飛べるんでしょうね。口開きました。
他の作品を引き合いに出させていただきますけど、かぐや姫は技巧アニメだと思うんです。でもPVをみたとき「あー、これはー彩色用の作画をしてんのかなー。もしかした服の模様も別かなー」って大体作り方を予想できちゃったんですよね。ぶっちゃけかぐや姫は「技巧だけ」とも言えるくらい凝った技巧アニメですけど僕は「まーこんなもんか」って思ったんです。それがこのライブシーンは「なんじゃこりゃ!!」なんですよ!作り方が想像できたとしてもなおすごい!
ここまで感動するのもおそらく映画館の大スクリーンに映し出されて大音量で音楽が流れているからなんでしょうね。テレビでみた時からライブシーンは映画との相性よさそうだなって思ったものですがやっぱりバッチリでした。劇場体験の映画としてもよいです。


さて、映画の感想はこんなものです。TVシリーズをみていない人はみなくていいです。TVをみた人は楽しめるでしょう。

ついでなんでTVシリーズの魅力の一部を紹介します!
監督の錦織敦史さん率いる作画も凄いし高雄統子さんの引き込まれる演出も見どころなんですがテストも近いので今回は省略させていただいて、普段あまり日の目をみない色彩に注目したいと思います。
シリーズの前半は楽しく賑やかなのですが後半はかなりシリアスな展開なんです。それに合わせるように画面の色調が少しずつ濁っていくんですよ。
1310060173526.jpg
これが1話。賑やかですね。

そして
20111216035306a39.jpg
これが24話。暗いですねー。どっちも蛍光灯下の室内です。

話の中で1年の時間が流れるんですが春から始まって夏で鮮やかになって、秋、冬と移り変わる中で色もくすんでいって……、またそれがキャラクターの心情風景ともなるんです。
また、そうして抑圧されたから一層、ラストのライブシーンでの彼女たちが輝いて見えるんですね。
非常にうまいと思います! 後半は晴れた昼間のシーンも少なくなりますから注目してみるとおもしろいですよ。

演出や作画に関しては触れないとついさっき書きましたやっぱり触れさせていただきますね笑
僕が「文句をつける一分の隙もない」と思ったのはこの↓シーンです。
20111216035218941.jpg
2011121603521728d.jpg
201112160352153fe.jpg
演出、作画、色彩、声etc...どれをみても逸品です。
春香(リボンの女の子)の後ろの白くとばして描かれた自販機が印象的です。ただ無機質な眩しさだけが彼女の背中に降りかかる画は彼女の心情に重なってきます。
高雄統子さん(シリーズ演出)のこういう画に痺れるんですよねー!!
蛍光灯の明かりも人工的で冷たく誇張されていてアニメらしくこのシーンを引き立てていますね。
知っていましたか?明かりが白色だとしてもそれに照らされるものが本来の色を再現できるとは限らないんです!
これに関しては丁寧にまとめてくれている人がいるので知りたい人はどうぞ↓
http://miyahan.com/me/report/computer/070125_WUXGA_LCD/ColorManagement3.html#CMlight
要するに、オフィス蛍光灯の下では緑っぽく見えるんです。
ここで上の画像をもう一度見てください。緑っぽいでしょう? 冷徹にリアルを誇張してるんです。
春香が涙を流す作画も素晴らしい。アニメーターは絵描きであり役者であるってのが僕の考えで、とりわけ昨今は絵が上手いだけのアニメーターは割と沢山いると思うんですよ。ここで僕が素晴らしいと思ったのはその役者としての作画です。演技してなんぼの世界だと思います。ただ、演技するのには画力が絶対条件になるわけですから演技できるアニメーターは演技できるだけの余裕がある一流アニメーターですよね。
世間的アニメ史には残らなくとも個人的アニメ史では重要な位置になるシーンです。「プロフェッショナルかく在るべき」ってのを見せつけられました。衝撃でした。

アイマスのアニメをゲームそのままにギャルゲー的なものだと勘違いしている人もいるかと思いますがそれは違ってます。良質な青春群像ものです! Nコン、笑こらの吹奏楽の旅、マーチングの旅を毎年楽しみにしてる僕が言うのだから間違いない!!


とまぁ個人的アイマスの見どころを書いたわけですが、いつもこんなことを考えながらアニメをみているわけではないですよ笑
最初はただ没頭して普通にみます。それで「面白い!」って思ったら、「じゃあなんで面白いんだろう?」って、考えているとのめり込んじゃうんですねー
自分でもまだよくわかりませんが、たぶん自分の価値基準を探しているんだと思います。何が好きで何が嫌いか。何がおもしろくて何がつまらないか。何が美しくて何が汚いか。
それをわかっていなくちゃ自分の創りたいものもわからないでしょ。わからないままに創ったって「お前は一体何がしたかったの?」と僕の感想によく出てくる批判が自分に返ってくるだけです。

このまま数ある創作の中でなぜアニメに魅かれるのかという考察に話を持っていくこともできますが、これ以上書くとあまりに長ったらしくなるのでこれくらいしましょう!! また別の機会に。
ちなみに僕は市場に溢れるアニメや漫画の類をアートだとか言ったりするクチではないですからね!!
ちゃんとキャラ萌えも心得ていますよー! 僕は響のPです!


以上! 最後何か謎の宣言で終わった!?


もつ


劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』公式サイト
アニメ「アイドルマスター」公式サイト
2014/01/26(日) 01:13 もつ煮込み PERMALINK COM(0)
スポンサードリンク


この広告は一定期間更新がない場合に表示されます。
コンテンツの更新が行われると非表示に戻ります。
また、プレミアムユーザーになると常に非表示になります。

COMMENT FORM

以下のフォームからコメントを投稿してください