アイアンペイルマン(オーウェン、2013、バルサ材)
この作品は、作者のオーウェンが夢の中で激おこぷんぷん丸であり、見てみると指の第一関節から先が全て血でまみれていたという逸話から制作されたという説が有力であったが、この説は作者が否定している。オーウェンはお面と聞き、アフリカの民族っぽいものを想像し、次に映画『パンズラビリンス』に出てくる「ペイルマン」を連想しそれを作りたかったので作ることにしたという。しかし目を出すつもりがめんどくさくなったので彫ってしまうことに。その結果作者いわく「つまらない作品」になったという。そこで色は「アイアンマン」にするという頭の悪い引用をしたところ、「アフリカの呪術感が出てきてマシになった」という。計算過程は間違っていたが、答えはかすっていたということだろうか。また呪術感が出た結果、他人の夢にも影響を及ぼしたと考えると最初の説にもつながってくる。本当ならこのお面早く燃やした方が良くなイカ?。しかし果たして本当にそれだけなのだろうか?実はこの作品を制作する時に作者はThe Beatlesの「HELP!」を作った時のJohn Lennonのような心境であったという。そうこのお面は「HELP!」と叫んでいるのだ。こうして見ると「ムンクの叫び」のようにも見えてくるではないか。そうこれは作者の叫びなのだ。
美術評論家 R.ターナー(英)
2013/12/10 COMMENT(0)
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